トロイラスとクレシダ (2012年8月)
蜷川幸雄さん演出
山本裕典さん 月島悠貴さん 細貝圭さん 塩谷瞬さん 小野武彦さん 他
シェイクスピアの世界を 巨匠 蜷川幸雄さんが演出です。この舞台 なんとオールメン
つまりは男性のみなんです。女性の役を男性がこなす。 まあ美形なので違和感はない
けれどしかし本当言うと私は女装じゃなくて 男性のまま中性的な演出で欲しかった。
蜷川先生曰く シェイクスピアは 硬いものではなく 如何わしく喜劇と悲劇の入り混じりだ そうです。 そういわれる通り本公演主演の山本さんと月川さんの妖艶な演技これは必見でした。山本さんとのKISSシーンもちゃんとありました。TVよりも断然綺麗でえくぼがキュートな山本さんは演技がとてもまっすぐな感じ。 癖がないと言うか・・・色がついてない感じ クリアな透明感のある演技なんですよ。TVドラマで見るちょっと嘘っぽい演技とは違いました。 蜷川さんの舞台は 何度か拝見させて頂いているのですけど舞台と客席の線引きをしない演出に いつも翻弄されてしまいます。今回はひまわりを 舞台から 舞台下まで 沢山置かれ 後半の戦闘シーンでは奥行きまでしっかりとひまわりが 舞台演出をしているんです。観客も含めてひとつの作品になさる蜷川マジック 今回も心地よくご一緒させて頂いたような気持ちです。若手の方々ひとりひとりの 素質をそれぞれにひっぱりだし その荒さを小野武彦さんやたかお鷹さんらベテランの役者さんの方々が丁寧に均していらっしゃる。「舞台」と言うものを次世代へと着実にしっかりと繋いでいらっしゃるんだな・・ なんて 弱輩者が偉そうに 感じております。
満足のいく とても素敵な舞台でした。 感動をありがとうございました
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