里見八犬伝 (2012年11月)

 深作健太さん演出

西島隆弘さん 村井良大さん 矢崎広さん 荒木宏文さん 加藤和樹さん  山口馬木也さん    香寿たつきさん 他

舞台「里見八犬伝」は深作監督の息子さんである深作健太さんの舞台作品です。 親子二代の手がけた作品となった「里見八犬伝」そのものに興味があり観劇。新国立劇場は広いので 後方の席ではやはりキャストさんの表情をはっきり観る事ができませんでした。 舞台セットは大きく 幕引きなしの舞台で 内容の変わる場面は暗転だったり 客席側を照らして目くらましをしていました(これ あまり好きじゃないんですけどね、目が疲れるから) クオリティは高いです。でもきれいにお行儀よく仕上げたといった感じで些か物足りなさがありました。仁義八行を各々の生き方に携えてそれぞれのストーリーをきちんと集結させ、もうひと廻り大きなストーリーの基本になっていく。深く細かく製作されているのも解るんです。ただ面白みがなかった。キャストは文句なし、若手ですが実力のある方々でした。若手実力者のこの舞台で 私が以外にも魅了されてしまったのは荒木宏文さん 役どころが 一途に信じた道を貫こうとする純粋で単純、武士道をただ真っ直ぐに生きてきたのに 信じていた主君に裏切られ苦しむ。その気持ちをもてあましている。 そんな武士を演じているんですが 決してカッコイイ役でもなくその男は単純な男でありピュアな心を持っているだけ。その役どころを理解して演じていたと感じたのは荒木さんでした。 単純そうで内面的には難しい所を上手く表現されていたと思います。この舞台もう少し意外な展開があってもいいのでは・・・?なんて感じてしまいました。

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